30代に突入して気づいたコトを綴ります。
はじめに
最近、無性に考えることがある。
先日、仕事の会議中に、それだけが頭を巡ってしまい、会議の内容について全く話を聞いていなかった。
(テレビドラマでよくある「ぃ…おい!…おい!…おい!…お前聞いてるか?」、「え?……あ、ああ、はい、すみません、聞いております。…えーっと良いと思います」、「は?お前何言ってるんだ?」みたいな会話がリアルに行われてしまった。何を言っているのかよく分からない人は気にせずに次に読み進めてください)
そんな真面目だけが唯一の取柄である自分が、仕事の会議も忘れるくらい考えてしまうこと、
それは、、、
「世の中に、ゲームの「借りパク」って何でなくならないんだろう」と言うことである。
目次
「借りパクとは」
このブログを読んでくださっている心優しい皆様は「借りパク」という言葉をご存知だろうか?
そう、友人から借りているゲームソフトを、そのまま返さずに意識的にせよ無意識にせよ私物化してしまう……。
人を人と思わない、非人道的な許されざる愚行である。
ゲームの単価というのは基本的に数千円かそこらで、昔のROM型になると数万円いくものもある。
決して、安くはない…、安くはないのにも関わらず、この憎しみが憎しみを呼ぶ連鎖が日本全国の子供たちの間で今でも行われているのである。
この「借りパク」に突入する例をいくつか挙げてみよう。
「借りパク」の実例
「あ、そーいえば、この前貸したあのゲーム、そろそろ返してくれん?」
「あー、…ごめん、まだやってる!!」
嘘つけ!!ぜってーやってねーだろ!!
ってか、最初の「あー…」って何だよ!
もうお前の中で忘れ去られた物になってるじゃねーか!
咄嗟に思い出して、また自分の手中に置こうとするなよ!!
ってか、お前が違うゲームの話で盛り上がってるの俺何回も見てんだよ!
返せよ!俺のゲームを!
他にも、こんなパターンがある。
「あ、そーいえば、この前貸したゲーム、そろそろ返してくれん?」
「分かった!今度持ってくるわ!」
絶対持ってこないパターンである。
「忘れてたー」と言って持ってこないのである。
もう、持ってくる気がないのであろう。
闇金ウシジマくんばりに追い込みを掛けないと自身の手元にあの名作が返ってくることはないのだと痛感させられる。
「借りパク」の真実
そんな「借りパク」であるのだが、この記事を読んでくださっている皆様も一度は(される側にせよ、する側にせよ)経験したことがあるのではないのでしょうか。
しかし、これを経験したことがない人間なんて、この世にいるのかと考えてしまう。
職場の人たちに聞いてみた。
「ゲームの借りパクって経験ありますか?」
急にお前は何を言っているんだ?と顔をされたが、僕がしきりに説明をした後、
全員が首を揃えて言った。
「ある」と……。
中には、何のゲームを借りパクされたのか、若しくはしたのかをソフトの詳細、対象となる人物まで覚えている者もいた。
ここまで偉そうに書かせてもらったが、そんな僕も、実は今でも借りパクをしているゲームソフトが一本だけある。
「ハロー!パックマン!」というゲームだ。
ソフトの裏には、全てひらがなで自分の名前ではない友人の名前がフルネームで汚い字で書かれている。
返したい!!
何十年と借りてきた、このゲームソフトをあいつの手に戻してやりたい!!
苦渋の顔で強く思った僕は、その友人にラインを送ってみた。
「お前から借りてたハロー!パックマン!今から返しに行っていい?」
「何の話?ってか、そんなん貸したっけ?」
だから、借りパクはなくならないのだ……!!
まとめ
借りパクは、貸している本人が忘れてしまうパターンがほとんどだと思う。
咄嗟に思い出して、数か月経った後に、友人に「返してくれ」と言っても、借りた時の恩恵を忘れず「絶対返すから!」という気持ちを持ち続けている人間がどこにいようか。
昔、父が「何かを貸す時、それは一生返ってこない気持ちで、それを貸し出せ」と言っていたが、
あれはゲームの「借りパク」のことだったんだ!と、この歳になって気づかされた今日この頃である。
(ちなみにこの後、ちゃんと友人の手にソフトを返しに行きました。あの頃の自身が書いたソフト裏側の名前を見て爆笑していました)