「社会人の基本は、挨拶が大切なのだ」は、もう古い!!
職場に着いて、会社の建物へ入る際に、毎回出くわす他部署の年輩の方がいます。
(おそらくお互いが無意識的に決めている、会社に着く大体の時間がちょうど同じなのだろうと思う)
「おはようございます」
目上の方ですし、毎回僕から挨拶をするのですが……、
「……………………」
毎回、無視されます。
10年前の僕でしたら、そのおじさんに速攻でキレるが相手に面と向かって言う勇気はなく、自分の部署に出社した際、仕事仲間に悪態をついていただろうと思います。
「毎回、出くわす変なおっさんがいるんだけどさー、毎回挨拶しねーのッ!毎回だぜ!俺キレちゃって、そのおっさんに向かって聞こえるよーに舌打ちしたらビビッて挨拶するようになったわwww」
とか、虚言癖全開で盛りに盛って、おそらくバレているであろう嘘をついていたと思います。
しかし、僕も偉いもので、もう大人です。
「朝だし、テンション低い状態で今から仕事と考えると挨拶もしたくないよな」
なんて考えて、そこまで気にしないようにしています。
しかし、ここ3日間程、なぜか「どうやったら、この人が挨拶を返してくれるだろうか」と考えるようになっていました。
一度、恥じらいを全て捨てて、全てをさらけ出して満面の笑みで挨拶をしてみるか、その様なことを考えていました。
そう思いついた次の日に早速実行しました。
いつも通りの朝、いつも通りの出勤時間に会社の建物へ入ろうとすると…
あ!向こうからおじさんが歩いてくる……!
(満面の笑みで)
「おはよっござっまっす!!」
しまった、何か野球部のような挨拶をしてしまった……。
「!!………………」
(うわ!めっちゃキョトンとしてる……!!)
やるんじゃなかった……、そう思ってたのも束の間、その人はそそくさと何も言わずに僕の前から去っていきました。
もう笑顔で挨拶なんてやめよう、そう強く思いました。
バカなことをしてしまった。
次の日、また会社へ着いて建物へ入ろうとした時、またそのおじさんが向こうから歩いてきました。
やっぱやろう!!
急に沸き起こった衝動を抑えることができず、ロト6当てたかの如く満面の笑みで挨拶をしました。
「ざっっっすっっ!!!」
もう原型を留めていない挨拶に、またもや驚かせてしまったかなと思って不安になっていると、向こうから一言……、
「おはよう」
めっちゃ小さかったですが確かに挨拶を返してくれました!!
しかも何か、はにかんでる!!
おぉ!嬉しい!!
他部署で、特に意識をしなかったら、このまま「挨拶をしないおじさん」で終わっていたのに少しの勇気が、その事実を変えた瞬間でした。
感動して、その年輩の方が少し好きになりました。
…………しかし、その次の日から、その年輩の方とその時間に会うことはありません。
向こうが退職をした訳ではないのですが、おそらく到着の時間をズラしたのでしょう。
(現に昼間に会社内で見かける)
何か朝から変な奴がおると警戒したのかもしれません。
年輩の方、変なノリ出してごめんなさい。
もうしません。普通に挨拶をしてたあの頃に戻りたいです。
ごめんなさい、年輩の方。
もう反省してますので、やり直しましょう。
この記事を読んでいただいてる皆様、おはようございます。
そして、最後まで読んでいただいてありがとうございました。