くじけぬ心を身につける為にもッ!!
僕は、恥ずかしがり屋です。
人見知りをします。
ポジティブかネガティブかと言われたら、ネガティブです。
アウトドアかインドアかと言われたらインドアです。
性格が暗いです。
僕は恥ずかしがり屋です。
よく眼が死んでると言われます。
モテません。
僕は恥ずかしがり屋です。
恥ずかしがり屋なんです、僕は。
軽快なトークで人を楽しませるということが小さい頃から苦手でした。今も苦手です。
小学生の頃は、スポーツ万能で性格も明るくて太陽のような同級生を羨ましそうに見つめながら、ストⅡのエドモンド本田のあの「どすこい!」と叫んで、水平に飛びながら頭突きをする技は、果たして相撲技なのか?ということを、ずっと考えている子供でした。
(ちなみに、その答えは30代にしてやっと見つけることが出来たので、いつかこのブログでその答えを書きたいと思います)
そんな暗い暗い僕でしたが、そのまま暗い状態で大学生になってしまいました。
もちろん、モテたことなんて一度もありません。
「どうせ、俺なんて……」
女の子とお話をする時は、いつもそんな事を思っていて、軽快なトークで楽しませるなんて夢の中の夢……。
セガってあんなにも時代を先駆けたゲームを出してきたのに何でもっと評価されなかったんだろう、そんなことばかり考えていました。
そんな暗い僕にも、大学1年生の秋口に、一人の女性に恋をしました。
それは、バイト先にいる先輩でした。
その先輩は、なぜかいつも線香の匂いがしていました。
「この前、すごく美味しいスイーツが食べられるお店見つけたんだ~♪」
バイト中に、線香の匂いを身に纏いながら、満面の笑みで同性の女子と話している先輩を見て、「なんて素敵な女性なんだ!」と僕は胸をときめかせていました。
その先輩の顔は、ドラゴンクエストに出てくるエンプーサに似ていました。
(分からない方は「ドラクエ エンプーサ」でググってみてください。一人の天使があなたの画面に舞い降ります)
非常におこがましいようですが、ここでは先輩のことをエンプーサと呼ばせて頂きます。
「ごめん、みんな…。いきなりだけど、俺、エンプーサ先輩狙ってくわ」
何とかしてエンプーサと付き合いたかった僕は、同じバイト仲間(男達)に相談をしました。
野郎どもが口を揃えて言いました。
「ふーん、まぁいいんじゃない……。
叶う叶わないは置いておいて、夢を見るのはお前の自由だと思うよ」
遠回しに「お前には無理だ。高嶺の花すぎる」と言われた気持ちでしたが、
どうしてもあきらめきれなかった……!
エンプーサと付き合いたい!この魔…彼女を幸せにしたい!
そう強く思った僕は、勇気を振り絞ってエンプーサをデートに誘い、告白をしました。
結果は、見事に振られました……。
でも、あきらめませんでした。
この魔も…彼女を幸せにする為にも、僕はその後も何度もアプローチをしました。
「フラれたばかりなのに、こいつのメンタル何なん?」
確実にそう思われながらも、断られ続け、それでも何とかやっとデートにこぎつけることができました。
そして、僕は2回目の告白をしました。
「なんとエンプーサは起き上がり、仲間になりたそうに、こちらを見ている」
見事、付き合うことが出来たのです!!
嬉しかった!本当に嬉しかった!
線香の匂いとか、もうどうでもよかった!
(付き合って間もない頃、「線香の匂いするよね」って言ったら、「えぇー、嘘―?香水つけてるのに!」と、どこのメーカーだよと言いたくなるような返答をしていました)
付き合えたことに僕は嬉しくなり、毎日がスーパーハイテンションの状態でした。
僕「付き合って初めてのデートですけど、どこか行きたい所ありますか?」
エンプーサ「私、水族館と、あと、夜景見に行きたい!」
スーパーハイテンションの僕にバイキルトをかけられたのが分かりました。
僕は、しっぷう突きの如く、地元の夜景スポットを調べることにしました。
(たぶん、つづきます……)